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【感想・あらすじ・採点】『君の名は。』

今日は『君の名は。』のあらすじと感想をかいていきたいと思います。

 

 

目次

 

 

 

 

あらすじ

 

宮水三葉(ヒロイン)と立花瀧(主人公)が入れ替わるようになる。

         ↓

入れ替わりが無くなって立花瀧は宮水三葉を探すようになり、その過程で宮水三葉は既に隕石の落下による事故で死亡していると判明。

         ↓

立花瀧はタイムスリップし、隕石の事故から宮水三葉を救い、後に宮水三葉と再会。

 

※大ヒットした映画なのであらすじはこのような簡単なもので終わらせて頂きますm(__)m

 

 

感想

 

①織姫と彦星

このストーリーは彗星が地球に接近するたびに少しづつ欠片を落としていく現象が軸になっているようです。

彗星は自分がかつて落とした欠片に「会いたい」と思って自らの欠片を落とします。そのたびに人々は大変な被害を受けるので、その代わりに二人の人間が入れ替わり被害を緩和できるようになっているというが裏設定のようです。

そして、三葉の家は代々、入れ替わりの現象が思春期になるとおきているようです。というのも、あれだけ三葉の言動に耳を貸していなかった三葉の父が三葉が入れ替わりの事実を伝えるとすんなり住民の避難に協力するようになっています。このことから三葉の父も同じような体験をしていたと考えるのが自然です。

彗星と彗星の欠片が引き合う力と、運命の男女がひかれあう引力の二つの引力が織りなす大変ロマンチックな物語だと思います。

 

②設定の緩さ

 ・入れ替わりの発動条件が曖昧

 ・タイムスリップできた理由が不明

・たった一日で広い東京で瀧を探し出す三葉

・事故から八年後の再開に必然性なく、序盤の設定を生かさない単なる偶然

 

諸々、設定の緩さが目立ちました。面白くなかったというよりも腑に落ちなかったっていう人の方が多いのかなあと思いました。

 

③ストーリーの屈折(発展)

 瀧と三葉が出会えるかどうかと言う第1プロジェクを進めながら、その興味が薄れない間に糸守町と三葉を救うと言う第2プロジェクトに移っていく感じの展開がとても見やすかった。

こう言う第2プロジェクトが用意されてるかはとても重要だと思います。『天空の城ラピュタ』にしても『もののけ姫』にしても、ラピュタを見つけるだけ、アシタカの呪いが解けるだけの話で終わってしまっては視聴者の予想の範疇でつまらない物語になってしまうと思います。

 

また、主人公が二人おり、片方の物語の展開が気になりだすと、もう片方の物語に移るというような展開になっているので映画全体を通して緊張感が途切れることがないように出来ていると思います。

こう言った2つの物語を交互に進めて最後に1つになると言うようなパターンは村上春樹さんの小説でもよく見られるパターンです。面白い物語を作るためのパターンとしては定着しているのかも知れません。

 

④ストーリーのパーツはありふれたものばかり

「君のは。」 を構成している要素を挙げてみたいと思います。

 

・男女のラブストーリー

・入れ替わり

・タイムスリップ

・隕石の落下から町を救う

 

ざっくり言うとっこの四つの要素から「君のは。」はできていると思います。こうして短い言葉にしてしまうとよくある設定ばかりだと思います。

しかし、これらの要素を全て組み合わせている映画は「君のは。」だけだと思います。特殊で難解な能力やショッキングな描写に頼ることなくありきたりなパーツでだけで一つの物語を構成し、前述したようなストーリー展開の工夫によって視聴者をラストシーンまで引っ張っていっている点に「君の名は。」の凄さがあると思います。

 

 

採点

10個の項目ごとに〇は1点、△は0.5点、✕は0点で採点していき、最後に合計します。

 

①時代・場所・世界観に魅力があるか? ・・・◯

糸守町の設定や言い伝えなど詳細に描かれおり大変面白かったです。

入れ替わりが3年の時を超えた者だった点も面白い設定だなと思いました。

 

②序盤からストリーの方向性は明確か? ・・・◯

瀧と三葉の二つのストーリーがどのようにして一つになっていくのか?という明確な視点を持つことができ、見やすい映画だったと思います。

 

③序盤において視聴者を引き付けるだけの危機感・謎があるか? ・・・◯

二つのストーリーが如何に交わるのかということ自体が一種の謎になっています。また、瀧の先輩とのデートのシーンなど時々入れ替わっていることから生じるスリリングさもありました。ストーリー後半の隕石から町を守る展開までの間、観客をつなぎとめるだけの役割を十分に果たしていると思います。

 

④ストーリーが巧みに二転三転してるか? ・・・〇

瀧と三葉が単純に会えるかどうかという物語だったところに隕石の落下から住民を守るという要素が加わっていき後半の盛り上げとなっています。

 

⑤伏線は回収されているか? ・・・◯

自転車の貸し借りのシーンなど過去が変わってこなどが表現されおり、タイムリープものならではの伏線回収があったように思います。

 

⑥結末に説得力はあるか? ・・・✕

感想のところでも書きまがしたがタイムスリップの発動条件などルールが分かりにくいものが多かったように思います。

見る人が見れば分かるのかも知れませんがそれではエンターテインメントではないと思います。

 

⑦結末に意外性はあるか? ・・・✕

三葉と瀧がめぐりあうことなど隕石から住民は助かることなど結論は見えている結末だったのであとは、どういう過程でそれが実現されるかの問題だったと思います。

この点で、三葉と瀧は数年後、偶然出会うような形であっており観客の想像力を下回るものであったことは間違いないと言えると思います。

 

⑧個々のキャラクターやキャラクター同士の関係性に魅力があるか? ・・・◯

キャラクターのデザインとして爽やかで、見やすく、好き嫌いの出ないものだったと言えると思います。

 

⑨登場人物に心の成長はあるか? ・・・△

結構壮大な物語経てきているので成長があってもいいように思いますが、具体的な教訓となると自分は感じとることが出来なかったので△にしときます。

 

⑩個人的にこの作品が好きか? ・・・✕

特に後半の部分で分かりづらい部分が多かったので✕にしときます。

 

 計6.5点

 

 

 おわりに

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

今日はこのへんで(^_^)/