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【感想・あらすじ・採点】映画『進撃の巨人』前編・後編

今日は『進撃の巨人』のあらすじと感想を書いて行きたいも思います。

 

 

目次

 

あらすじ

・主人公たちは壁に囲われた世界の中で生活している。壁は三重であり、壁の外には巨人がいるとされている。

 

・超大型巨人が壁に穴をあけ、巨人がなだれ込み多くの人が死ぬ。

 

・ エレンやアルミンは口減らしのための戦闘に参加する。

 

・エレンが巨大化し、巨人を次々に倒す。

 

・エレンはエレンが巨人なのか人間なのかという裁判にかけられる。

 

・裁判の途中でエレンは鎧の巨人に連れさらわれる。

 

・鎧の巨人はシキシマであった。

 

・シキシマは壁の中心部に住む権力者達への反乱を画策していた。

 

・巨大化したエレンはシキシマの作戦を阻止する。

 

・不発弾を爆発させて壁の穴を埋める作戦を遂行していると超大型巨人が現れるが、シキシマが超大型巨人を倒してくれた。

 

 

 

感想

①原作と違うことは問題はないと思うが・・・

映画化する上でストーリーや設定が変わってしまうことは致し方ないことだと思っています。

本作で言うと、リヴァイさんがモデルとなっているシキシマがクーデターを起こそうとするという原作にない行動をとっています。

この件に関しては問題ないと思います。というのも、エレンが巨人か否という裁判をしている頃には、前編・後編トータルして2時間程度既に経過しており、あと1時間程度の中で山場を作らなくてはならない状況だということが読み取れるからです。ストーリーの半分以上が終わっている以上、新しいキャラクターを登場させる訳にはいきません。となると、仲間の中から裏切り者が出るか、超大型巨人を普通にみんなで倒してめでたし、めでたしとなるかの二択だったと言えます。その二択であれば、超大型巨人を倒しただけでは物足りないと思ったことに共感できます。

ただ、本作は映画製作の知識云々とか、原作との違い云々を抜きにしても、結構変な設定や言動は目立ちました。

 

②じゃあ、一体あいつらは2年間何の訓練をしてたんだ?

本作ではエレン達は調査兵団ですらない口減らしのための雑魚部隊に所属しています。

そこまでは理解できるのですが、彼等は巨人と戦うことが出来る立体機動装置の使い方を殆ど理解しておらず、現地で学習しています。

一応訓練を受けていたという設定は維持されているので何の訓練を受けていたのか本当に謎です。

立体機動装置を使い方を理解していないという設定になっていた理由として考えられるのは次の4つかと思います。

 

・ワイヤーで吊るした俳優を撮影してCG処理するという作業工程を考えると同時に複数の人間が空中に浮いているシーンは最小限にしたいという技術的・予算的理由

 

・登場人物の成長のようなものを描きたかった

 

・エレン達の危機感・劣位性を強調すること

 

・ミカサとシキシマの格好の良さを強調すること

 

最初の一つ目の技術的・予算的理由ならいたしかたないと思いますが、他の3つのためならわざわざ変える必要はなったかなと思います。

 

③例え、爆薬を使い切ったのだとしても、不発弾が上手く爆発することにかける作戦は正気とは思えない

まあ、細かいこと言ってもしょうがないでしょうか(^_^;)

 

④黒幕を考える時考慮すべき3つの事

邦画映画の黒幕を考える上で次の3つのこと留意するべきだと思っています。

 

・ ストーリー前半で登場している者の中に黒幕はいる

・死んだと思った者や主人公に好意的な者を可能性から排除してはいけない

有名な俳優は黒幕である可能性は高い

 

この3つの事だけを留意しておくと、低予算の邦画などでは黒幕の容疑者になり得る人物が1人しかいないことが多々あります(^_^;)

『進撃の巨人』で言うと、超大型巨人の候補になるのはピエール瀧さん、國村隼さんか・石原さとみさんといったところでしょうか。

 

⑤ピエール瀧の犬死

正直、ピエール瀧さんが黒幕(超大型巨人)なのかなとちょっと思っていました。

というのも、エレンが巨人なのかの裁判の時簡単に死んでしまいましたが、巨人の秘密を知っているという設定だったし、有名なタレントさんだからです。

ピエール瀧さんが銃で撃たれた時に、巨人の秘密を知っていてエレンの父親とも繋がりのあった人物がここで死ぬ訳ないから、後半なんだかんだで再登場するのかなあと思っていたのですが、そのまま死んだままとは思っていなくて意表を突かれました。

本当に犬死だったんですね(^_^;)

もっと言うと、國村隼さんが黒幕だったのですが、國村さんは壁による支配は正当なものだと思っているので、壁を壊すという行動をとることは矛盾挙動のようにも感じます。エレンの父親とかピエール瀧さんは反体制って感じだったから、壁を壊すのも分かるのですが。

 

⑥石原さとみの悪目立ち

この実写化に際しては殆どのキャラクターは現実的に日本人的に解釈した形になっています。エレンは原作のように「巨人を駆逐する」というような事を連呼する人間ではないですし、アルミンも金髪ではなく日本人的になっています。

それ自体は問題ないと思うのですが、何故か石原さとみさんが扮するハンジは割と原作を忠実に再現しており、原作でも割と浮いた感じのキャラクターなのに、全体的にトーンダウンしている実写キャストの中では更に浮いた存在のように感じました。

 

 

 

 

採点

10個の項目ごとに〇は1点、△は0.5点、✕は0点で採点していき、最後に合計します。 

①時代・場所・世界観に魅力があるか? ・・・〇

原作通り良い設定だと思います。

 

②序盤から主人公たちへの課題は明確か? ・・・〇

原作通り課題は明確です。

 

③序盤において視聴者を引き付けるだけの危機感・謎があるか? ・・・〇 

原作通り危機感があると思います。

 

④ストーリー後半で主人公たちへの課題の変更・追加はあるか? ・・・〇

壁の修復に加えて、シキシマの反乱を抑えるという新しい課題がありました。

 

⑤伏線は回収されているか? ・・・△ 

不発弾の伏線が回収されているのですが、ちょっと不発弾を用いることに皆が納得するというのが腑に落ちないのと、伏線を張る際の不発弾の下りは伏線でなければ明らか不要なカットであり、伏線を張る手順にわざとらしさが強いのでその2点を考慮して△にしたいと思います。

 

⑥結末に説得力はあるか? ・・・✕ 

何故シキシマが再度裏切りエレン達の仲間になったのか理由が良く分かりませんでした。

あと、あそこで爆発したとして、あんなに上手く壁がふさがるのか気になりました。

 

⑦結末に意外性はあるか? ・・・△ 

黒幕に関しては想定内だと思います。

シキシマが力を貸してくれるのは、唐突な感じもしましたが、「最後はみんなで力をあわせて」というパターンは平凡とも言えます。

 

⑧個々のキャラクターやキャラクター同士の関係性に魅力があるか? ・・・✕

やはり、石原さとみさんが浮いてしまっていると思います。

また、エレンが巨人を是が非で逐したいでもなく、大人達に無理やりやらされている訳でもなく、スタンスが見えにくかったのも残念でした。

 

⑨登場人物に心の成長はあるか? ・・・✕  

最後も殆ど他力で勝ってますし、良く分かりませんでした。

 

⑩総合的に面白かったか? ・・・△

後半特に詰め込み過ぎて一つ一つが説明不足になった印象がありました。

 

計5.5点

 

おわりに

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

採点が世間的な評価よりも結構高くなりました。

 

映画で初めて見ることを前提としたものなので、自分の採点の方法だと原作が面白いと

結構高得点になりがちだなと思いました(^_^;)

 

今日はこの辺で(^-^)/