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【感想・あらすじ・採点】『22年目の告白ー私が真犯人です』

今日は『22年目の告白ー私が真犯人です』のあらすじと感想を書いていきたいと思います。

 

目次

 

 

主な登場人物

 

曾根崎

22年前の連続殺人事件の犯人であるとして世の中に現れ、手記を出版する。

 

牧村刑事

22年前の連続殺人事件で犯人を追っていた。

 

仙堂

報道番組『NEWS EYES』のキャスター。曾根崎がインタビューするため特番を組んだ。

 


あらすじ


〔1995年〕
東京で5件の連続殺人事件が発生。

四件目の事件の際、牧村刑事と犯人は乱闘になり、犯人は右肩に被弾。

 

〔2017年〕
生中継で、22年前に逮捕されず2010年に時効を迎えた事件の犯人が、マスコミの前に登場し、曾根崎雅人と名乗り、告白本『私が殺人犯です』という本を出版。本は初版30万部を売り上げるも、世間は賛否両論。

報道番組『NEWS EYES』に曾根崎は出演し、番組のキャスター仙堂に6つめの事件の可能性を示唆される。また、真犯人を名乗る男からの動画の投稿があったと説明され、牧村の妹・里香が縛ららている様子が流された。

曾根崎はこの事件については知らないい、番組は終了。

数日後、真犯人を名乗る男と緊急特番が行われる。

男は動画には続きがあると言い、牧村の妹・里香が絞殺の映像が流された。

仙堂が映像を残す理由を尋ねると、真犯人は「記録だ。あとで何度も楽しむために」と答え、それを聞いた曾根崎は仙堂が持っていたペンを奪い、真犯人を刺した。


曾根崎は取り押さえられ、真実を話すように促された。

曾根崎は、真犯人でなく、被害者の一人である里香の恋人で本名は小野寺拓巳であり、真犯人を見つけるため、顔と名前を変えていた。また、本を書いたのは牧村刑事だった。犯人は完璧主義者だと考えられ、偽の手記の出版すれば真犯人が動き始めると計画していた。

真犯人を名乗る男に詰め寄ると、男は自分は代行屋で真犯人ではないといい始めた。男の右肩には銃痕がなく、真犯人ではなかった。

番組は終了。

その後、曾根崎は、仙堂の別荘に向かう。
曾根崎は録画した番組を見て、仙堂は「里香さんは婚約して、新しい人生を歩み始めようとしていた」と言ったが、里香が婚約したことを知るのは、牧村、小野寺(曾根崎)、里香の3人だけで、知る人間がいるとすれば里香を殺し、指輪を抜き取った人物という事になり、仙堂が真犯人だと思っていた。

仙堂と曾根崎は乱闘になり、シャツを破ると、仙堂の右肩には銃痕がある。仙堂は自白する。

曾根崎は仙堂の首を絞め殺そうとすると、牧村が駆け付け、時効は成立していないことを告げる。

最後の犯行である里香殺害時は法改正後の犯行であり、時効は成立していなかった。

仙堂は逮捕され、曾根崎は海外に行くことを決意。

連行される仙堂を戸田(被害者の遺族の一人)が包丁を持って突撃。

 

 


感想



①やはり、仲村トオルがただのキャスターっていうのはあり得ないですね(*^_^*)

そもそも、題名と初期の設定から考えられるストーリーを挙げてみると

・曾根崎は真犯人であるが連続殺人には目的があり、手記を発売にも何らかの目的がある

・曾根崎は真犯人ではなく、真犯人を探している

・曾根崎は真犯人であり何らかのミスをして結局痛い目をみる

大きく分けてこの三つかと思います。

曾根崎が真犯人ではないと確定した瞬間に「真犯人を探しているパターン」だと確定します。

その時に、真犯人になれる人物が仙堂しかいないことこれが後半のストーリーから意外性を奪っているかなと思います。

既に登場した人物のなかである程度役割を担っていたのは牧村と仙堂くらいでしたから

感のいい人は仙堂が帰国した時期が連続殺人の時期と同じことからもう犯人は仙堂だと決め打っていた人もいるようです。

「警察内部の人の犯行だった」とかだったらもうちょっと面白かったかなとも思います。

②兎に角、前半のテンポが良く見やすい作品


最後のどんでん返し部分が良くても前半部分がダラダラしてる作品も多いです。

本作は、曾根崎が何故本を出版したのかという部分にミステリーがある点や被害者遺族などの曾根崎に復讐したい人間からの危険など、視聴者が注目すべきポイントが分かりやすくダラダラしていないのが素晴らしいと思います。

 


③韓国版との比較


この作品の原作は韓国の映画のです。題名は『殺人の告白』。

ストーリー的な違いは日本版で犯人の替え玉にあたる人物が真犯人だった点です。
仲村トオルのようなイケメンではありません。
自分の子を身ごもってる女を殺すなどより凶悪です。
そして、最後は殺されます。

本作の二つ目のどんでん返し部分がなくなっているので面白くないんじゃいなかと思われるかもしれませんが、韓国版はどちらかというとアクション映画的な要素が強くなっており、遺族の復讐や犯人を追い詰める時のカーアクションなどかなり迫力があります。

特にカーアクションが凄かったです。

日本ではなんで削られたんだろう。

予算の関係か

子供が真似すると危ないからか

(*^_^*)

ネットのレビューも韓国版が良かったという意見が強かったです。

私も韓国版を推したいと思います。

なんとなくではありますが、韓国映画やドラマは世界に売っていこうと言う気合いを感じます。予算も惜しんでない気がします。

それに対して日本映画は日本人に受ければ良いだろうと思っている感じがしました。日本の日本で有名な俳優が活躍すれば納得するだろうと言うな感じ。

 


採点


10個の項目ごとに〇は1点、△は0.5点、✕は0点で採点していき、最後に合計します。

①時代・場所・世界観に魅力があるか? ・・・◯

殺人犯人が殺人を告白して儲けるという出だしはなかなかスリリングで面白かったです。

 

②序盤からストリーの方向性は明確か? ・・・◯

序盤では「曾根崎の目的は何か?」とか「遺族の復讐はあるのか?」などの視点で見ればいいということがハッキリしているので見やすいと思います。


③序盤において視聴者を引き付けるだけの危機感・謎があるか? ・・・◯

曾根崎の目的は引き付けるだのものはあると思いますし、シーンとしても緊張感のあるものが多かったので、序盤のダラダラ感は無かったと思います。


④ストーリーが巧みに二転三転してるか? ・・・◯

曾根崎の目的や復讐の是非を考える展開から、仲村トオルを追い込む展開に変化しているので展開があると一応言っていいと思います。

 

⑤伏線は回収されているか? ・・・〇

曾根崎と牧村の乱闘の際に、盛り上げるたに「殴れ」と耳打ちしていたなど、結構伏線は回収されていたと思います。

 

⑥結末に説得力はあるか? ・・・✖️

仲村トオルの犯行動機とかが少し疑問でした。

また、「手記を発行すると犯人は動く」と言う、、計画は分かるとしてもかなり「ご都合のいい展開」だったように思います。

登場人物にこれくらいの洞察力があれば、そもそも22年前に逮捕出来ていたような気がします。

 


⑦結末に意外性はあるか? ・・・✖️

仲村トオルが真犯人ということは配役とか、番組に出ていた男が犯人ではないことが分かった時の残り時間の少なさとかを考えると分かってしまった人が多いように思いました。意外性は無かったと思います。


⑧個々のキャラクターやキャラクター同士の関係性に魅力があるか?・・・△

遺族である整形外科医が力を貸して整形させていた点など良かったと思います。

しかし、他の遺族にも本を出版する前に説明しておけば、無駄に精神を刺激する事がなかったのではなかったのではないかと思います。少しそこに矛盾を感じます。

 

⑨登場人物に心の成長はあるか? ・・・✕

特になかったと思います。

 

⑩個人的にこの作品が好きか? ・・・✕

小説や漫画の実写化で、原作に届かなかったという話はよく聞くのですが、実写映画を実写映画でリメイクしてこれ程劣ってしまうというのは少し悲しみがありました(^_^;)



計5.5点

おわりに

前半のテンポが兎に角いい作品なので最後まで映画を見れないことが多い人にはお勧めの映画です。

韓国版も比較で見てみると面白いかと思います。

今日はこの辺で失礼いたします。(^_^)/