世界のねじを巻け!

読んだ本の感想や腸活やダイエットなど健康に関する記事を書いていきたいと思います

【感想・あらすじ・採点】『白雪姫殺人事件』映画

今日は『白雪姫殺人事件』のあらすじと感想を書いて行きたいも思います。

 

目次

 

 

主な登場人物

 

三木典子

数か所包丁で刺され、焼死体で見つかる

 

城野美姫

この事件の容疑者で失踪中

 

赤星雄治

事件の犯人を城野美姫だとするようなツイートをしたり、報道番組を制作したりした。

 

狩野里沙子

事件の真犯人で犯人が城野美姫だと思わせるような証言を赤星にした

 

 

あらすじ

 

三木典子の遺体が発見される。

 

死亡推定時刻での行動や男女交際の経緯などから城野美姫が容疑者となる。城野美城は失踪していた。

 

事件当日、城野美姫は『芹沢ブラザーズ』というバイオリニストのライブのチケットを三木典子の鞄から盗んで観戦していた。

 

城野美姫にチケットを盗むことを指示した狩野里沙子が事件の真犯人だった。

 

狩野里沙子は城野美姫の車の中で眠っていた三木典子を森まで運び、殺していた。

 

 

感想

①フォロワー数67で炎上なんてするんでしょうか?

赤星雄治という報道関係の男性がTwitterで事件についてつぶやき、炎上をおこすシーンがあったのですが、そこで気になったのが画面に映った赤星雄治のフォロワーが少なすぎる事です。67です。

正直このフォロワー数では炎上は起きないと思います。フォロワー数が67と言っても実際にそのつぶやきを見る人間は、経験上その4分の1くらいにとどまります。重大事件についてのつぶやきなので注目される可能性もあるとは思いますが、同時に同じようなつぶやきをしている人は何人もいると思われますので、フォロワー数67の人間のつぶやきがあれほど注目されることは無いと思います。

赤星雄治は7429ツイートもしてるようなのですが、それでフォロワーが67人だったらTwitterやめたくなるのが普通だと思います。

②SNSで犯人を追い込む事を期待していましたが・・・

この映画ではSNSが出て来ていたので犯人を特定するのにもSNSが絡んでくることを期待していました。しかし、犯人である狩野里沙子は窃盗で捕まりその中で殺人の証言を始めるという結末でした。窃盗がどのような形で明らかになったのかも描かれていません。これは視聴者の想像を下回るものだったと言わざるを得ません。

なるほど、SNSでの発言は消せる物ではないから不用意な発言で他人の評判を貶めてはいけないというのが本作品のメッセージだったということだと思います。

しかし、それを描くのにSNSを持ち出す必要はあるのか?(冤罪や誤報は昔からあった)と言う点や、SNSの特殊性があまり利用されていなかった点は少々気になりました。

 

③城野美姫を演じる井上真央が美人過ぎる(^_^;)

邦画ではよくあることですが、殺された三木典子(菜々緒)の美貌に比較されて揶揄されていたという主人公が井上真央なのです。

なんとも無理のある(^_^;)

 

④最後の城野美姫が赤星雄治を車でひきそうになるシーンとか、おばあちゃんが死ぬシーンとかが完全に蛇足

城野美城が最後に、この事件を報道していた赤星雄治を道路でたまたま車でひきそうになるというシーンがあるのですが、とってつけたようなシーンでちょっと不快でした。

もっと言うと、城野美姫の祖母が亡くなって実家に帰っているシーンがその前にあるのですが「ばあちゃん死ぬ必要ある?」って言うのも少々疑問でした。お年寄りの死を里帰りの理由のためだけに使うとは(^_^;)

 

 

 

 

 

採点


10個の項目ごとに〇は1点、△は0.5点、✕は0点で採点していき、最後に合計します。

 

①時代・場所・世界観に魅力があるか? ・・・✕

美人が殺害され、それを妬んでいたであろう人物が容疑者としてあがっているという二時間ドラマでありそうな設定だったので✕でいいと思います。

 

②序盤からストリーの方向性は明確か? ・・・〇

「典子を殺したのは誰か?」という方向性が明確なので、見やすいと思います。

 

③序盤において視聴者を引き付けるだけの危機感・謎があるか? ・・・△

「典子を殺したのは誰か?」という謎はあったのですが、それ以降はずっと関係者の証言が続き、画に緊張感がなかったと思います。

 

④ストーリーが巧みに二転三転してるか? ・・・✕

「典子を殺したのは誰か?」と言う以上の展開はありませんでした。

勿論、美姫が疑われたものの、犯人ではなったということはありましたが、当初疑われていた美姫が犯人であってはストーリーとして成立しないと思うので、美姫が犯人ではないことをもってストーリーが二転三転しているとは言えません。

 

⑤伏線は回収されているか? ・・・△

序盤で登場していたマグカップやボールペンが最後まで絡んでおり、その点では伏線は回収されていたと思います。

ただ、SNSがせっかく登場していたのに犯人を特定するのに殆ど役に立っていない点は残念だったので△にしたいと思います。

 

⑥結末に説得力はあるか? ・・・△

狩野里沙子の殺人の動機が「社内でのコソ泥を告発されたくなかった」といものだったのですが、これがあまり説得力がないように感じました。

殺人ものの犯人の動機は説得力のないものが殆どなので△にとどめたいと思います。

 

⑦結末に意外性はあるか? ・・・△ 

最初から「真犯人は誰か?」という視点で観客は見ているので正直、誰が犯人であっても意外性は無かったと思います。

別のもっと重大な事件に繋がっていくなどの「真犯人は誰か?」という点以上の発展がなければ意外性があるとは言えないと思います。


⑧個々のキャラクターやキャラクター同士の関係性に魅力があるか? ・・・△

城野美姫の小学校や大学などの友人との関係は割と詳細に描かれており良かったと思います。

しかし、その友人達は出てくるだけで事件解決に殆ど役たっておらず、何のために出て来たのか分からないキャラクターが多かったので△としたいと思います。

 

⑨登場人物に心の成長はあるか? ・・・〇

城野美姫が最後に小学校の時の親友と友情を確認できたのは良かったと思います。

また、赤星にもそれなりの教訓があったと思います。

 

⑩個人的にこの作品が好きか? ・・・✕

 


計4.5点

 


おわりに


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

この作品は『告白』などの原作も書いている湊かなえさんの原作と言うこともあって暗くて重厚な作品なのかと思っていたのですがかなりポップな内容になっていて意外でした。

 

他の映画や小説も是非みてみようと思いました。

今日はこの辺で(^-^)/