【感想・あらすじ・採点】『僕だけがいない街』映画
今日は『僕だけがいない街』のあらすじと感想を書いて行きたいも思います。
目次
主な登場人物
藤沼悟
物語の主人公。漫画家を目指している。過去に戻る能力がある
雛月加代
1988年の世界での主人公のクラスメイト
片桐 愛梨
2006年の世界での主人公のバイトの後輩
藤沼 佐知子
主人公の母親
八代学
主人公の担任の先生。連続殺人事件の犯人で、友達の少ない女の子ばかりを殺し、そのたびに身代わりの犯人をたてる
あらすじ
・漫画家志望の青年・藤沼悟にはリバイバルと言う悪いことが起きる直前に何度もタイムワープ出来る能力があった。
・ある日母を殺された悟は、1988年で連続殺人を止めれば母を助けることが出来るかもし知れないと考えるようになる。
・1988年で悟は連続殺人の真犯人は担任の先生である八代だと気づいた。
・2006年で悟は八代を糾弾するが、八代のナイフで首を切られ死ぬ。
感想
①タイムリープ好きの人は必見の映画!石田ゆり子さんの若返りに脱帽
タイムリープものは最近どんどん増えてきていて、面白い作品が多いです。
この作品もタイムリープもの好きには必見の大変面白い作品になっています。
タイムリープものを実写でやる上でネックなのは、大人の主人公が子供に戻る場合の母親だと思います。主人公は子役になる訳ですが、主人公の母親はおばあちゃんになる手前から、若妻に戻るという代役でやるには中途半端なタイムリープをしなけれはなりません。
本作の石田ゆり子さんの1988年の世界での若妻感は圧巻だったと思います。
②及川光博が単なる担任の先生なはずない(^_^;)
この映画の一番の軸となるミステリーは、連続殺人犯は誰かと言う事だという点は明らかです。
ここで1988年時点での大人の登場人物を考えると、濡れ衣を着せられた絶対犯人じゃないお兄さんと、担任の及川光博と雛月の両親だけです。
明らかに及川光博だけ浮いてます。
及川光博が犯人だと分かるまでしか殆ど描かないのであれば、そこはあえて原作を変更したとしてもミスリードとして他にも容疑者となるような人物を擁立すべきではないかと思います。
③この映画の一番怖いところ
この映画の一番怖いところは、藤原竜也が死ぬ設定になる過程が透けて見えてしまうことだと思います。
つまり、こんな感じだと思います。
・放映時間は2時間程度と決まっていた
↓
・原作通りにやったら犯人が及川光博だと突き止める過程で1時間30分くらい使ってしまった
↓
・犯人を逮捕するまでの過程を細かく描く時間はない
↓
・主人公と同士討ち的な感じにしよう!
もしくは、最初から主人公を殺すことありきで考えて1時間半でやれるだけ原作を再現しただと思います(^_^;)
④どうせなら1988年で決着して欲しかった
1988年の世界で雛月の救出に成功した主人公は、最終的に2006年の世界で及川光博を追い詰めています。
どうせだったら1988年で決着できなかったのかなと思います。
18年間野放しになった犯人は犯行を続けており、結構な数の被害者は出ていたようですし、その冤罪で18年間投獄されていた人がいるということになります。
タイムリープというご都合のいい能力を使える主人公殺してまで物語を終わらせるならこれくらいの被害は食い止めてもらいたいと思うのです。
採点
10個の項目ごとに〇は1点、△は0.5点、✕は0点で採点していき、最後に合計します。
①時代・場所・世界観に魅力があるか? ・・・△
犯人が先生で一人になることが多い生徒を狙うと言うのは面白いと思います。
しかし、タイムリープは結構ありふれた設定になってしまっている点や発動条件や代償などが描かれることもなく、今までの映画であったような事をなぞっていたような印象がありました。
②序盤からストリーの方向性は明確か? ・・・〇
連続殺人犯を見つけ犯行を止めるという方向性は分かり易かったと思います。
③序盤において視聴者を引き付けるだけの危機感・謎があるか? ・・・△
犯人を突き止めるという謎はあるのですが、始めから及川光博が犯人だと分かった人が多かったと思うので△だと思います。
④ストーリーが巧みに二転三転してるか? ・・・✕
及川光博が犯人だと突き止める事以上のストーリーの発展はありませんでした。
⑤伏線は回収されているか? ・・・〇
最初2006年の場面から及川光博は映っているなど、伏線の回収はあったと思います。
⑥結末に説得力はあるか? ・・・✕
感想のとこでも書いたのですが、主人公が死んだ上に、18年間野放しにされていた大量の犠牲者がでて、冤罪で18年捕まってる人がいるというのはあんまりだと思います。
また、犯人の殺人の動機も2分程度の簡単な説明で、内容も良く分かりませんでした。
⑦結末に意外性はあるか? ・・・✕
犯人はすぐに分かってしまうし、「それをどう追い詰めるか?」と言う部分は問題にはならなったので、どこにも意外性はありませんでした。
強いて言えば、及川光博の苗字が結婚して変わっていたことがミスリードになり得たのかも知れませんが容疑者が1人しかいない状況でその程度のことは無意味だと思います。
⑧個々のキャラクターやキャラクター同士の関係性に魅力があるか? ・・・〇
子役のキラキラ感とか石田ゆり子さんの若返りとか見どころがあったと思います。
⑨登場人物に心の成長はあるか? ・・・〇
主人公は有村架純さんの言葉を受け、未来についてポジティブな考えを持つことが出来るようになっているので成長があったと言っていいと思います。
⑩個人的にこの作品が好きか? ・・・✕
やはり、後半のやっつけ感が否めないです。
計5点
おわりに
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
今日はこの辺で(^-^)/