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【感想・あらすじ・採点】『シン・ゴジラ』

今日は『シン・ゴジラ』のあらすじと感想を書いて行きたいも思います。

 

目次

 

 

 



あらすじ

・東京にゴジラが現れて街を破壊する。

 

・あまりにも狂暴なので、国連から期限内にゴジラを止めなければ、原爆を落として止めると言われる。

 

・日本人が考えた、ゴジラの血液を凝固させる作戦でゴジラを止めることに成功する。

 


感想

①特撮ファン絶賛のリアリティーのあるゴジラ!

元々、大人向けだったゴジラは次第に子供向けになり、最後は「子供騙し」になり、子供も見なくなったと良く言われていました。

確かに、私が最後に見たゴジラも手のひらサイズの女の子二人がモスラモスラと連呼するような歌を歌ってモスラを呼ぶような作品だったのを覚えています。

巨大生物が現れて街を破壊するだけでも十分あり得ない話ですが、同じくらい巨大な生物が同時に現れて片方は、人類を守る為に命懸けになって戦ってくれるというのは何とも都合のいい展開です。

この映画では巨大生物の力を借りることなく、人類の力でゴジラを倒しています。しかも、英雄的な存在はおらず、集団的なチームワークの力で倒しています。

英雄的な存在がいないことはリアリティーを向上させています。一方で、感情移入するキャラクターが居なくなってしまい、海外での不評の原因にもなっているようです。

 

②3.11のパロディーと言われたら、それ以上でもそれ以下でもない気がしました

東日本大震災のパロディーとしてこの映画を見るとかなり分かり易かったです。

日本における意思決定の過程が細かく描かれていました。対策本部を設置するという何の対策にもなっていないことにも決議が必要だったり、閣議で議題にすると議事録に残ってしまうので、いったん閣議を中断して別の部屋で議論すると言った回りくどいことをしているシーンは面白かったです。

なので、かなり対応は後手後手に回っており、自衛隊に武器の使用を許可するまでに時間がかかり、この映画はおよそ2時間の映画なのですが、初めてゴジラに対して攻撃を仕掛けたのは上映開始から50分くらい経ってからのことでした。(しかも、自衛隊が所持している武器は悉く効かない!)

こうした東日本大震災のパロディー的な側面に対しては勿論、よく出来てると言って賞賛する人と不快に思う人がいようです。

 

③石原さとみ「流石、おばあちゃんの国だわ」 (^_^;)

 バリバリの日本人の石原さとみさんが外人の設定なのは笑ってしまいました。

 

しかも、石原さとみさんって、めっちゃ仏教徒じゃないですか!

 

CDデビューするならデビューシングルは『Yeah!めっちゃ仏教!』でもいいくらいの仏教徒じゃないですか!

 

 

④外国ではウケなかったのは成程と思いました。

外国ではヒットしなかったというのを前から聞いていたので、理由を考えながら見ていました。

自分的は、そもそもゴジラが全然映ってない(特に前半)のは大きかったかなと思いました。前半は閣僚らの会話劇がメインで、しかも自衛隊に武器の使用を許可すか否かという何とも悠長な議論を長々しているのです。市民が銃を所持している国からすとなんのこっちゃ分からなかっただろうなと思います。

⑤説得力と意外性のバランスを取ることの困難さ

クライマックス部分のストーリー展開には説得力と意外性を両方満たすものが優れていると思っています。その一方で両方を満たすことは結構難しいことです。

今までの怪獣同士が戦うゴジラでは怪獣が思いもよらない行動出ることによってゴジラを倒していました。それは意外性のあることなのですが、言ってみれば「何でもあり」なので説得力はありません。

本作においては基本的にストーリー中盤で立てた計画に従ってゴジラの血液を凝固させ勝っているので一定程度の説得力はあると思います。一方で、計画の内容は分かっているので意外性を感じることはありません。

 

 


採点


10個の項目ごとに〇は1点、△は0.5点、✕は0点で採点していき、最後に合計します。


①時代・場所・世界観に魅力があるか? ・・・〇

巨大生物が現れるという非現実に、あくまでも現実的な対処を考えるというコンセプトは面白かったです。

 

②序盤からストリーの方向性は明確か? ・・・〇

ゴジラを倒すことが目的なので視点は分かりやすいかと思います。

 

③序盤において視聴者を引き付けるだけの危機感・謎があるか? ・・・△

巨大生物が現れるという危機感がとても強いはずの設定なのですが、序盤は特に会話中心で中々話が進んでいかなかった印象があります。

 

④ストーリーが巧みに二転三転してるか? ・・・✕ 

国連が原爆を落とすという新しい危険は後半に上乗せされましたが、ゴジラを倒すという目的自体には変更はなく、ストーリーの展開はありませんでした。

 

⑤伏線は回収されているか? ・・・✕ 

特になかったと思います。


⑥結末に説得力はあるか? ・・・〇

奇跡に頼らず巨大生物に対処しており、説得力のあるストーリーだったように思います。

 
⑦結末に意外性はあるか? ・・・✕

中盤に立てた計画が実行されたにすぎず、意外性はありません。

 

⑧個々のキャラクターやキャラクター同士の関係性に魅力があるか? ・・・✕

登場人物に関しては無個性に描かれていたと思います。

また、関係性についても泣けるドラマがあるというようなことはありませんでした。

 

⑨登場人物に心の成長はあるか? ・・・✕ 

集団としての戦いとしての側面が強く心の成長は描かれていないと思います。

 

⑩個人的にこの作品が好きか? ・・・△

非現実的な生物に対する現実的な対処と言う着想は面白かったと思います。

しかし、ゴジラに対し、人間が攻撃を仕掛けるという行動が上手くいくまで繰り返すという内容なのでストーリーに面白みがなかったように思います。

 

計4点


おわりに


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

『シン・ゴジラ』はとても話題になった作品でみるのがとても楽しみでした。

 

他のゴジラシリーズと比較してみると面白いと思うので他の作品も見てみたいなと思いました。


今日はこの辺で(^-^)/